2025年現時点での退職金控除について
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退職金は人生の大きな節目に受け取るまとまったお金、税金がかかるけど「退職所得控除」という優遇制度があります。今回は「2025年現時点での制度内容」をわかりやすく書きたいと思います。
退職所得控除とは?
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退職金を受け取った時にかかる税金を少なくするための控除、勤続年数に応じて控除額が増える仕組み、他の所得とは分離して計算されるので有利です。
退職所得控除額の計算方法
- 勤続年数の考え方
まず最初に、勤続年数を把握すること
例えば今の会社に30年勤務をしていれば勤続年数30年で計算しかし、
勤続年数30年1カ月であれば、勤続年数31年と考えます。
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基本式
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勤続年数20年以下:40万円 × 勤続年数(最低80万円)
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勤続年数20年超:800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年)
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例:1
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勤続10年 → 40万 × 10年 = 400万円
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勤続30年 → 800万 + 70万 × 10年 = 1,500万円
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例:2(私の場合)勤続30年1カ月(1か月分は繰り上げで1年で計算)
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勤続20年までは → 40万 × 20年 = 800万円
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勤続31年 → 800万(勤続年数20年分) + 70万(21年目から) × 11年 = 1,570万円
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実際の課税計算の流れ
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退職金の総額 - 退職所得控除額
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その差額 ÷ 2(勤続による優遇措置)
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その金額に所得税率をかける
- 例(私の場合)上の式に当てはめると
退職金の総額ー退職所得控除額(1570万円)=ー????万円(秘密)でも退職金控除額
より低い金額なので0万円と計算
0万円(その差額)÷2=0万円
0万円に所得税率をかけても0万円(つまり、退職金には税金がかかりませんでした。)
注意点
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勤続年数の数え方(1年未満は切り上げ)
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障害者になった場合は控除額に100万円加算
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複数の退職金を受け取る場合(合算や課税関係)
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税制改正の動き(今後の変更可能性)
6. まとめ
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退職所得控除は大きな税金優遇
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勤続年数が長いほど有利
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退職金を受け取るときは控除額と課税方法を必ずチェック
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不安な場合は税理士や会社の人事に相談を推奨
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